伊藤真理子
会期:2021年4月14日水曜日-26日月曜日
伊藤さんの美しい直筆のメッセージから抜粋
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〈では私は何者かと問われたら何と答えましょうか?〉
私にとって、食べること、犬の散歩をすること、物を作ること、書くことは、どれも生きることだし日常です。
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今回の展示で私がテーマにしたのは、『個人的自由を失わずに生きる』ということです。「個人タクシー」は私の生き方と重なるような気がしてタイトルに入れました。
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伊藤さんの作品を始めて見たとき、とてもワクワクしました。現実のような、夢のような、表裏一体の混沌とした「もや」を掴むような世界観が、絶妙なバランスで描かれていると感じました。
ご本人の言葉からもわかるように描くことを失うと「生きること」そのものが困難になる。
作家でなくとも、人は日々ナニカを生み出し放出しながら生きてる。物質的な意味だけでなく、心であったり、みえないナニカも含めて。
アートに触れることは、日々煩雑にに過ぎていく日常から、ふと立ち止まって、生きることについて想いを巡らす。そんなきっかけをくれるのだと改めて感じます。